PER・PBR・配当利回りの基本
銘柄の情報を見ていると、PER、PBR、配当利回りといった数字が並んでいます。どれも「株価が、その会社の実力に対して高いのか低いのか」を測るための、昔からある物差しです。SIGNALでも財務・市場評価の材料として使っているので、それぞれの意味を整理しておきます。
PERは、利益に対する株価の倍率
PER(株価収益率)は、株価を1株あたりの純利益で割った数字です。たとえば株価が1,000円で、1株あたりの利益が50円なら、PERは20倍になります。「いまの利益を20年分積み上げた金額が、株価になっている」というイメージです。
数字が小さいほど、利益のわりに株価が低い、つまり割安とされます。ただし、将来大きく利益が伸びると期待されている会社は、いまの利益に対して株価が高くなりやすく、PERも高めになります。PERが高いことは、それだけで悪いことではありません。
PBRは、会社の純資産に対する株価の倍率
PBR(株価純資産倍率)は、株価を1株あたりの純資産で割った数字です。1倍なら、株価が会社の持つ純資産とちょうど同じ水準にあります。1倍を下回る場合は、理屈のうえでは会社を解散して資産を分けたほうが、株価より多くなる状態です。
ただし、1倍を割っているからといって、必ず見直されるわけではありません。資産があっても、それを使って十分に利益を出せていないと市場が見ているために、低いまま長く続くこともあります。
配当利回りは、株価に対する配当の割合
配当利回りは、1株あたりの年間配当を株価で割った割合です。株価が1,000円で年間の配当が30円なら、利回りは3%です。株を持っているあいだ、値動きとは別に受け取れる分の目安になります。
利回りが高く見えるときは、配当が多いからではなく、株価が大きく下がったから高く見えている場合もあります。また、配当は会社の業績しだいで減ったり、なくなったりします。過去の実績や、業績に無理のない配当かどうかもあわせて見る必要があります。
業種がちがえば、ふつうの水準もちがう
こうした指標は、業種によって「ふつうの水準」がかなり違います。設備や資産を多く持つ業種は、PBRが低めに出やすく、成長分野の会社はPERが高めに出やすい、といった具合です。数字だけを並べて、この会社は割安、あの会社は割高、と決めつけるのは危ういので、同じ業種の会社や、その会社自身の過去の水準と比べて見るのが基本です。
見るときのポイント
- ひとつの指標だけで決めず、PER・PBR・配当利回りを並べて見る
- 同じ業種の会社、その会社の過去の水準と比べる
- 利益が一時的な要因で増減していないかを確認する
- 決算発表の時期は、数字が大きく入れ替わることがある
SIGNALでは、目標株価との乖離や市場のレーティングも材料に含めています。目標株価はアナリストが出した予想で、その後の値動きを約束するものではありません。財務の数字も、目標株価も、判断の材料のひとつとして見てください。売買の判断と結果は、ご自身の責任でお願いします。
掲載している内容は一般的な情報であり、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。最終的な判断と結果は、ご自身の責任でお願いします。